家賃や物価は安いの?
家賃
まずは家賃についてですが、これは都会と比べると間違いなく田舎のほうが安いです。例えば都会だとワンルームでも月6万円以上はしますよね。でも、田舎だったら2万円台で借りることができちゃいます。駐車場込みで3万円を切ることも。一軒家でも、安ければ4万円台で借りられるでしょう。駅近の物件は都会よりも少なく、駅近でワンルームだと4万円前後くらいでしょうか。それにしたって、都会と比べると安いですよね。ただし、家賃は安いですが車が必須の地域に住むなら購入費や維持費がかかりますのでその点は注意です。
水道光熱費
水道光熱費などのインフラはどうでしょうか。電気は各電力会社からの供給で一律なので、都会とほとんど変わりません。注目すべきは水道とガスです。特にガスは田舎のほうが高いケースがあるので注意ですよ。というのも、都会だと都市ガスが利用できるところは安いのですが、田舎だとほとんどプロパンガスになります。そしてプロパンガスは高いです。田舎は競合する業者が少ないので地域での値段差がありません。ガス暖房機器などを使う住宅だと、非常に高くなる可能性があるので注意しましょう。
食費
食費に関しては、意外にも田舎のほうが割高に感じる人が多いようですね。特に外食は、都会は需要に対して供給過多で、なおかつライバルが多く価格競争が起こっているので、消費者は安い値段で食べることができます。都会はいたるところに外食チェーンが並んでいますよね。田舎だと需要のほうが高く、供給が間に合っていない状態です。そのため、結構値段が高いんです。食料品に関しても、田舎は輸送費がかかるので競争が少ない地域だと都市部よりも割高です。しかし、地元の食材を扱っているお店がある場合、これは断然都会よりも安くて味や鮮度もまったく違いますよ。移住するときには、近くにそういうお店があるのかチェックしておいたほうがいいかもしれませんね。
物価に違いはない?
ここまでの内容を振り返ると、物価自体はそこまで都会と変わらないように感じます。ではなぜ田舎暮らしのほうがお金がかからないイメージがあるのでしょうか。それはやはり、最初に紹介した家賃の差にあります。住宅費というのは生活を送るうえで絶対に必要な経費ですし、その費用が大きく違うので田舎は物価が安いという印象を持つのですね。確かに、地方で広い一軒家が買える金額でも、東京だとマンションの購入すらできないくらいの差があります。物価はそれほど変わらないけど、土地や住宅に関しては驚くほどの差があるんですね。